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仮定法(2) 仮定法未来, if の省略

導入:仮定法未来

Ben
Ben
以下の説明は下(were to)から見ていただいた方が分かりやすいかもしれません。上記一覧表の配置に合わせて説明も同様に配置してありますので。

Ben
Ben
重要なポイントを先にお話ししてしまいますね。

未来に対する仮定はIf節の起きる可能性によって形が4種類に分かれます。

例文❹はIf節の起こる可能性が高いと考えられており、これはもはや「仮定」の領域を脱して条件」であると考えることとなります。その時のIf節の動詞は現在形で表します。すなわち、ここにおいて時制で学習したルール「(時・)条件を表す副詞節は未来のことでも現在形と結びつくこととなります。
もちろん主文に使う助動詞未来形(will,may)です。

・・・・・・・・ 一方、可能性が(ほぼ)ゼロの場合は、if節は were to の形とります。

・・・・・・・・・ そして、これがややこしいのですが、

If節の起きる可能性が分からない(?)の場合、if節の助動詞は一律にshouldを使いますが、

主文の助動詞は主文の主語の思いにより変わります。

if節の起きる可能性が高いと考えている場合 → will・may(=例文❹タイプ=本来の未来形)

if節の起きる可能性が低い(ゼロ)と考えている場合 → would・might(=例文❶タイプ)

となります。

冒頭の一覧表をみて感覚をつかんでください。

以下の説明は、冒頭に掲載したイメージ図の配置順にしています。
★★★★★★★

❹例文
If it rains tomorrow ,I will stay home.
もし明日雨がふれば(可能性大)、私は家にいるだろう。 if節:可能性大 → 仮定というより → 条件へ=時制は「現在形」で 主節:未来のことなので → 時制は「未来形」で

★★★★★★★

Ben
Ben
では次です。

「if節の起こる可能性が分からない(?)」とき、if節は should で決まりです。
そして主文に使う助動詞は主文の主語の「思い」にあわせて未来形・過去形のどちらかを選びます。

可能性が高いと考えている → will
可能性がほとんど無い考えている → would

If S should V原形 ・・, S will V原形 ・・.
If S should V原形 ・・, S would V原形 ・・.

*will・wouldにはmay・mightも可

❸例文
If it should rain tomorrow. I will put off the barbecue party.
もし明日雨がふれば(可能性?)、私はそのバーベキューパーティーを延期するだろう。
*主文がwill → put off の可能性を高く考えている

❷例文
If it should rain tomorrow. I would put off the barbecue party.
もし明日雨がふれば(可能性?)、私はそのバーベキューパーティーを延期するだろう(延期する可能性は低いが)。
*主文が would → put off の可能性を低く考えている

★★★★★★★

Ben
Ben
次です。

「if節の起こる可能性(ほぼ)ゼロ」のとき、if節は were to V原形 で、主文に使う助動詞過去形 で決まりです。

If S were to V原形 ・・, S would V原形 ・・. 

*主語が何であっても「were to」です。 * would には might も可

❶例文
If I were to be born again I would like to become a English teacher.
もし生まれ変わるとしたら、私は英語の先生になりたい。

練習問題

適語選択しなさい。(答えは まとめ の最後に掲載) If something (  ) happen, call me. ①might ②should ③would ④could

仮定法ifの省略

今まで見てきた仮定法には全て「接続詞 if」がありました。しかし、「if(もし)」という語句は日本語では省略しても意味はわかります。「~なら、~だったら」とさえあれば仮定の話であると日本語ならわかります。

では英語はどうでしょうか。
次の英文を見て考察してみましょう。

If I had known about your illness, I would have visited you.
もし私があなたの病気について知っていたら、私はあなたをお見舞いしただろうに。

この文章から「If」を省略してみましょう。
I had known about your illness, I would have visited you.

何となくわかるような気がしますが、文法的にはNGです。 1つの文の中に完全文が2つあり、接続詞という交通整理役がやっぱり必要です。

ここでネイティブは諦めませんでした。 if を省略した場合、「省略してあるよ」という合図をつくればよい、となったわけです。

そして、「正常な語順を変えてやればそれが合図だよ」となりました。

これを「倒置」と言います。

具体的には ifを省略後、were や had などの(助)動詞を主語の前に出して「倒置」させるのです。

If I had known about your illness, I would have visited you.
もし私があなたの病気について知っていたら、私はあなたをお見舞いしただろうに。

Ifを省略するなら 倒置させる。(過去完了の倒置)
Had I known about your illness, I would have visited you.

仮定法の i fを省略する場合 ➡ were や had などの(助)動詞を主語の前に出して「倒置」させる.

あと3つ例文を見てみましょう。

トラ
トラ
がんばれニャ

If I were rich, I could buy the car.
もし私がお金持ちだったら、私はその車が買えるのに。

Ifを省略するなら 倒置させる。(現在完了の倒置)
Were I rich, I could buy the car.

If anything should happen, please let us know immediately.
もし何かが起きたら、我々にスグに知らせてください。

Ifを省略するなら 倒置させる。(未来完了・可能性?の倒置)
= Should anything happen, please let us know immediately.

*anythingは単数扱いである。
*助動詞+動詞の場合は、助動詞を先頭へ配置する。

If I were to tell you all the story of my life, one week would not be enough.
もし私が君に私の人生の全てを話すとすれば、1週間でも十分でないだろう。

Ifを省略するなら倒置させる。(未来完了・可能性ゼロの倒置)
= Were I to tell you all the story of my life, one week would not be enough.

Ben
Ben
つかめましたか?

まとめ

まとめ

今回は仮定法(2)として「仮定法未来」と「接続詞ifを省略」したい場合はどのようなルールがあるか、を学びました。

If節が起こる「可能性に応じて」形が変わること。

可能性が大きい場合はもはや仮定ではなく「条件」となる。
ここにおいて「時や条件を表す副詞節では、未来のことでも現在形」という時制のところで習った文法と出会うこととなりました。

ifを省略した倒置文もしっかり理解をし、気に入った例文を口ずさみ、リスニングでも判別できるようになりましょう。

それではまた。

練習問題の答え

If something ( ②should ) happen, call me. もし何かが起きれば、私を呼んでください。(電話してください。) ①might ②should ③would ④could 〔 解説 〕 if節で助動詞が使えるのは仮定法・未来でその起きる可能性がわからない(?)時の⦅ should ⦆だけである。 主文は問題文のように命令形で完結してしまう場合もある。

ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。