中2

時制(3):時・条件を表す副詞節

時・条件を表す副詞節

時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在形

Ben
Ben
まず理屈抜きで覚えてしまおう。

理屈を知りたい方は下段に書いておきますので、それを見てください。

「時」「条件」を表す副詞節 の中では、

たとえその時や条件が未来のことを表していても、

動詞の時制は現在形を使う。

過去 → 過去形
現在 → 現在形
未来現在形

Ben
Ben
次に例文で理解していきましょう。

例文

代表的な接続詞
(中学の方はこの2つ) if
, when,
(高校の方はこれも)   by the time, before

If you are interested, we will send you a catalog.
(We will send you a catalog if you are interested.) 

もしあなたが興味があれば、私たちはあなたにカタログをお送りしましょう

*If節で文が始まるときは、後続する主節の前に , をつけて区別しましょう。

When you are busy, I will help you.
(I will help you when you are busy.)

あなたが忙しいは、わたしはお手伝いしますよ

明日雨が降れば、私たちは外出できない。
× If it will rain tomorrow, we cannot go out.
〇 If it rains tomorrow, we cannot go out.

彼が来たら出発しよう。
× Let’s start when he will come.
Let’s start when he comes.

上記2文は日本語的には will rain や will come としてみたい気持ちはわかりますが、これは×です。

Ben
Ben
中学生の方はこのあたりまでで大丈夫です。

例文を続けますね。

He will have been studying English for a half of her life by the time he is thirty.

彼は30歳になるまでに人生の半分、ずっと英語の勉強をしていることでしょう。

期間 = for a half of his life
基準 = by the time he is thirty(時・条件を表す副詞節;未来のこと → 現在形)

Take it from him before he knows it !
彼がそれを知る前にそれを彼から取り去れ。

ミケ
ミケ
間違ってマズイ書類が ?

Take it までで第3文型(SVO;命令文なのでSはありませんが。)
before以下は未来を表す副詞節 → 未来のことでも現在形で。

未来のことでも現在形を使うわけ

一息で言うと〔主節で述べられていることが未来において実現するための「前提条件を明示しているにすぎない」から〕です。

will(やshall)は話者の推量を同時に表すことにもなりますが、「前提条件」を表現するのに話者の推量が入り込んではおかしいからです。

意志を表すwillならOKだよ!

If you will help me, I will be able to make it.
もし君が私を手伝ってくれる気があれば、私はうまくゆくだろう。

make it = うまくやる、成功する、出席する
(文内容によって柔軟に解釈する)

美鈴
美鈴
うわあ

副詞節を見分けるポイント

副詞節を見分けるポイント

副詞節の見分け方

◆ 接続詞 + S + V (完全文) となっており かつ、5文型のうち「その節」が何文型であるかの判断材料にならないものが副詞節です。

メイン文のSVOCのどれに該当してもいけません。

見分けの例示

選択肢 ❶came(過去形)、❷come(現在形)、❸will come(未来形)

次の文の〔 〕に入れることのできる上記選択肢は?

Please tell me when he 〔 A 〕.

Please call me when he 〔 B 〕.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

答え

A〔 ❶ ❷ ❸ 〕
B〔 ❷ 〕

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

解説

Ben
Ben
Aの文のwhenは疑問詞で、メイン動詞の目的語を構成していており、「間接疑問文」の形となっています。
whenは接続詞(文と文を接続する働き)ではないことを見抜けたかな?
(時・条件を表す副詞節ではありませんね。)

A
Please tell me when he 〔 ❶ ❷ ❸ 〕.
          V   O1        O2

tellは目的語を2つとる動詞として働いている。

when以下は名詞節(第4文型のO2を構成している)

❶彼がいつきたか、          どうぞ私に教えてください。
❷彼がいつくるのか(常の状態として)、 〃 。
❸彼がいつくるのか(未来)、      〃 。

———————–
B
Please call me when he 〔 ❷ 〕.
          V    O     時。条件を表す副詞節 → 未来のことでも現在形

この場合、callは「呼ぶ」の意味として使われていると考えるのが自然。
第3文型

彼が来たら(来た時)、どうぞ私を呼んでください。

I wonder when he will come next time .
私は彼は次回いつくるのかなと思った。

whenは「~のとき」ではなく、「いつ」と訳そう。
when以下は動詞wonderの目的語となる「名詞節」である → 未来のことは未来形で。

I don’t know if he will visit us next Saturday.
私は次の土曜日に彼が私たちを訪問するかどうか知りません。

ifは「もし~」ではなく、「~かどうか」と訳そう。
if以下は動詞 know の目的語となる「名詞節」である → 未来のことは未来形で。

まとめ

今日は「時」「条件」を表す副詞節の中では未来を内容を表すことでも動詞は現在形で使うことを学びました。

形として「接続詞+S+V」であれば「副詞節」であることに近づきますが、果たしてそれが副詞節であるかどうかはそのメイン文章の文型を考えることによってわかります。その節がSVOCのどれにもならなければ副詞節であることになります。

副詞節をもっと理解するには、名詞節や形容詞節、あと「句」との違いも理解しておくことが望ましいです。

これらの内容は機会を見てまた取り上げることとします。

それではこのあたりで。

ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。