中3

another と otherの使い分け

anotherとother の使い分け ポイント一覧

しゅん
しゅん
Ben先生、another と other って、単語としては簡単そうなんですが、実は区別がわからず適当に使ってしまっています。何か使い分けるルールのようなものがあるのですか?あれば教えてください。

Ben
Ben
しゅんクン、とても良い質問ですね。次に一覧でまとめたので、まず見てください。
oneと相関的に用いられることが多いよ。

【理解するための補足】

another の中心義;更にもう1つ別の● 》

 ・2つ以上ある候補の中の任意の1つをさすのが自然
  ← anotherは<an+other>から生まれた語であるから。

 ・1つの候補しかない場合は the other とする。(残り全部)
  (任意の1つとはならず、特定の残り1個(=全部))

☆彡

《 otherの中心義;ほかのもの 》

 ・上記 another 以外のケースに使う
 ・the特定性を示すので → the + oher(s) で残り全部を表す。

 

ざっくり言えば

2つ以上の候補の中から「任意のもう1つ」の場合のみanotherで、
あとはotherを使う

残り全部ならthe other(s)、そうでないならothers

<イメージで再掲>

「☆| 」→ one・・, the other・・
「☆|〇● 」→ one・・, another・・
「☆|〇●〇・・〇 」→ one・・, another・・
「☆|●●● 」→ one・・, the others・・
「☆|〇●●〇・・〇 」→ one・・, others・・

☆☆●●● 」→ some・・, the others・・
☆☆|〇●●〇・・〇 」→ some・・, others・・

【読解に役立つ知識】別の文先頭で出現する使い方があります。

One~. 
・・
Another・・.

「1つには ~。もう1つには・・。」

上記の構成は3つ以上の選択肢の中から1つ選び。残り2つ以上の中から任意の1つを選ぶイメージですね。
(繰り返しになりますが、another は ❝an other❞から来ていますので選ぶ余地がありませんと任意性がでません。)

トラ
トラ
離れているから長文では特に気を付けよう!

 

しゅん
しゅん
英語って理論的になっているんですね!驚きました。

作文して、理解できているか確かめてみよう

Ben
Ben
あなたがいくつか空きのあるワンルームマンションを見に(探しに)来ているとしましょう。最初に見せてもらった部屋が気に入らず、 ”I don’t like this room.”「この部屋は気に入らない。」 と言ったとします。 別の部屋も見せてもらいたいので “Show me・・”と続けます。

Ben
Ben
次の4条件を前提にそれぞれ“Show me”の後はどのように言うべきか答えてください。

❶ (空室2部屋のうち、) もう一方の部屋を見せてくれ。
❷ (どれでもよいから) 別の部屋を1つみせてくれ。
❸ (その部屋を除いた) 残りの部屋を全部見せてくれ。
❹ (任意の別の部屋を) いくつか見せてくれ。

メリー
メリー
答えはこの下にあるよ。

❶ Show me the other ( = the other room).
❷ Show me another ( = another room).
❸ Show me the others ( = the other rooms).
❹ Show me some others ( = other rooms).
*赤色代名詞として使っている。
  青色形容詞として使っている。

another, other に関する深掘り

トラブルスポット

「another」は<an+other>から生まれた語であることを前述しました。そのことをヒントとして、次の和訳をanotherを使って(単語には冠詞等が付くものはつけて)英語表現してみてください。

問題(Q1)

anotherを使って

別のカバン
私の別のカバン

メリー
メリー
この問題のポイントと答えはこの下にあるよ。

anotherは「an+other」で、もともと不定冠詞を含んでいる。そのため、冠詞(an, the)・指示形容詞(this, that)・所有格(my, his, Mary’s etc.)などの限定詞をつけることはない

こちらも確認しておくと理解が深まるよ!

答え(A1)

another bag
[✖an another bag]

another bag of mine
[✖my another bag] [ another ✖my bag]

*[ ]内に示した間違った例は、いずれも限定詞のダブりに相当しますね。

メリー
メリー
もう1問いってみよう。

問題(Q2)

❶❷をそれぞれ正しい語順で表しなさい。ただし、適切に語句を補ったり変化させる必要があればそのようにすること。

❶cows, other, my 
❷cow, another, my

メリー
メリー
この問題の参考と答えはこの下にあるよ。


名詞を飾る順番は

限定詞 + ❷形容詞 + ❸名詞

限定詞
 ①冠詞 ・・ a, an, the, my, some, など
 ②数詞 ・・ one, two, many, much, a lot of, など
 ③指示 ・・ this, that など

❷形容詞
   主観
     ⇓
   客観

★ただし、[形]allは全てに先行してつけること(❷の例外)
 私の3人のかわいい(小さな)子どもたち全て
 all my three dear little children 

答え(A2)

<問題再掲>
❶❷をそれぞれ正しい語順で表しなさい。ただし、適切に語句を補ったり変化させる必要があればそのようにすること。

❶cows, other, my 
❷cow, another, my

❶ my other cows 
   私の他の牛たち

❷ another cow of mine
     私のもう1頭の牛

ルール;another +〔 数詞 + 複数名詞 〕

anotherは今まで説明したように、普通は数えられる名詞の単数形につきます。

しかし〔数詞+複数形の名詞〕意味のカタマリと考えることができる場合には、anotherをつけることができます。

〔数詞+複数名詞〕ひとカタマリの意味の場合、

another+〔数詞+複数名詞〕

という表現も「あり」です。

another two weeks もう2週間

・In another 50 years, the world will be quite different.
  あと50年経てば、世界は全く違っているだろう。

成句・慣用表現

[名詞] + after + [名詞]  

の形で「次から次へ」

継続・繰り返しを意味し、名詞は無冠詞で

♦ 名詞句、副詞句の使い方ができる。

——–

one after another 「次々に」(3つ以上のもの)

one after the other「次々に」(2つのもの)、「交互に」

——–

<関連> 視点を after に移します

day after day「毎日」

time after time 「何度も」

question after question 「次々と質問」

 

お互い

each other  中③

one another  (高)

< 解説 >

両語句ともに「相互代名詞」と呼ばれ、そのカタマリで代名詞である

ニュアンスは後者の方が「やや改まった口調」という人もいるが、同じと考えればよい。

「お互い(に)」は日本語の響きだと副詞のように思えるけど、繰り返しますが代名詞です

ということは

自動詞の後に ❛ each other ❜ がくるときは前置詞が必要になります。

They looked at each other.
彼らはお互いに顔を見合わせた。

《 each other が入った関連例文 》

 ☆彡中3生のために
 ☆

We are all related to each other.
私たちは全てお互いに関係し合っているのです。

——–

例文中の次のものは慣用句です。
そのまま覚えてしまいましょう。

relate (他V)「関係させる」

be related to ~ 「~と関係がある」

be動詞 + 形容詞 +to

【 別視点からの理解 ~ 深入り 】

教科書には relate A to B「AをBに関係させる」と記載されていて、それでいて本文には上記の例文が載せてあります。

意味が分からない方がいらっしゃると思いますので、別の角度から見てみます。

例文(教科書の文)は次の文の受身文だと考えたらどうでしょう。

God relates all of us to each other.
神は私たち全員を互いに関連付けます。

↓受身文へ ( by Godは省略します。)

We are all related to each other.
私たちは全てお互いに関係し合っているのです。

———-

上記例文中の ❛ all ❜ の位置が説明できない人は 👉 コチラをどうぞ

 

 

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ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。