高校

with構文「付帯状況」⦅ with + O + C ⦆

「付帯状況」を表す with構文

付帯状況「~しながら」「そして~」の表現の仕方はいろいろあると思いますが、構文としては次の2つのものがあります。

付帯状況 の構文

① 分詞構文
② with構文 

この稿では② with構文をみていきます。

with 構文の仕組み⦅ W+O+C ⦆

② の with構文の withは「前置詞」です。

前置詞の後の名詞は前置詞の目的語と言います。(名詞の側から見るとwithは「前置詞」です。)

構成 :⦅ with + O + C ⦆
       目的語+補語
付帯状況「~しながら」「そして~」の意味

C(補語)の位置には次の表のように、いろいろな形の語句がきますので、注意が必要です。

with O C  
with +名詞

+分詞 現在分詞 (~ing)
過去分詞 (~ed)
+形容詞  
+<前置詞+名詞> =副詞句
+副詞  

例文で理解を深めよう。

❶⦅ with + 名詞(O) + 現在分詞 ⦆

She talked to me with her hair flying in the wind.
 彼女は風に髪をなびかせて私に話しかけた。
———-

She talked to me with her hair flying in the wind.
 S    V        (O) + (C:現分)      M

———-

fly [自V] 髪や旗がなびく
(参考) The school flag is flying in the sky.
    校旗が空に翻っている。

❷⦅ with + 名詞(O) + 過去分詞 ⦆

 He was sitting on bench with his eyes closed.
 彼は目を閉じてベンチに座っていた。

———-

He was sitting on bench with his eyes closed.
 S     V              (O)  +  (C:過分)

———-

close[他V] ~を閉じる
(参考)
He closed his eyes.
↓    
↓受身

His eyes were closed ( by him ).

❸⦅ with + 名詞(O) + 形容詞 ⦆

Don’t speak with your mouth full.
 口に食べ物をほおばったまましゃべるな。

———-

Don’t speak with your mouth full.
    V       (O)   +  (形)

*your mouth (being) full
       (省略)・・独立分詞構文を想起

❹⦅ with + 名詞(O) + <前置詞+名詞> ⦆

He was reading with a pencil in his mouth.
 彼は鉛筆を口にくわえて読書をしていた。

———-

He was reading with a pencil in his mouth.
 S   V         (O) + (C:前置詞句の副詞用法)

*前置詞句 in his mouth は副詞用法と解しています。形容詞用法だという人もいると思います。(❺の下部参照)
(深入り禁物)
———-

cf.前置詞句の形容詞用法として機能している明らかな例
That cat on the bench is so cute.
 あのベンチの上のネコはとてもかわいい。

That cat  on the bench  is so cute.
    ↑____|

❺⦅ with + 名詞(O) + 副詞

You mustn’t sleep with your contact lenses in.
 コンタクトレンズを入れたまま寝てはいけません。

———-

You mustn’t sleep with your contact lenses in.
 S                V        (O) + (C:副詞)

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*副詞は原則的に「補語になれない」、と教えられています。
しかし現実にはこのような表現は存在します。

言葉の存在が先にあり、その中の法則を見つけ出そうとしたものが文法や構文とかになります。微妙に当てはまらないことも出てきます。

時として柔軟に考え、微妙なことにこだわりすぎることがないようにすることも大切です。

まとめ

with構文はwith以下どんな組み立てのものがありましたか?
5パターンがスラスラと出てきますか。

with構文 と 独立分詞構文 との関係は説明することができますか?

よく復習しておきましょう。

ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。