はじめに
今までは原級を変化させて、その比較級や最上級を用いて比較を考えてきましたが、今度は原級自体を用いて比較する表現を学習していきましょう。
具体的には「・・・と同じくらい ~ だ」という表現になります。
as + ~(原級) + as ・・
肯定文
< as + (~)原級 + as ・・・ >
「・・・と同じくらい ~ だ」
原級とは形容詞や副詞の変化していない元の形をいう。
This song is as popular as that one.
この歌はあの歌と同じくらい人気があります。
popular [形] 人気がある
Yuta runs as fast as Takashi.
ユウタはタカシと同じくらい速く走ります。
fast [副] 速く
★
1つ目のasは → 副詞 「(原級)と同じくらい」という意味。
2つ目のasは → 接続詞 「・・・と比べて」という意味。
2つ目のasは接続詞ですのでそれ以降はSV・・( = 完全文 ) が続くはずです。ですが、実際にはそのようになっていません。これは繰り返し部分が必ず生じ、それが省略されているからです。
( 英語は同じ言葉の繰り返しを嫌います。)
This song is as popular as that one ( is ) .
Yuta runs as fast as Takashi ( runs ) .
★★
比較する二つは「同じカテゴリーのもの」になります。
★★★
この構文は原則「程度が同じくらい」のことを表現します。
「主語は ・・・ と同じくらい速く走ります。」と訳してあっても「・・・と同程度の速さで走る」の意味で、「めちゃくちゃ速く走る」ということを意味しているわけではないので気を付けましょう。
* ただし、程度が高い比較対象が出されている場合は、両方とも程度が高いことを意味することもあります。
tall, old, big, deep, high, large, long, thick, wide などの時注意
否定文
否定文は
< not as + 原級(~) + as ・・・ >で
「・・・ほど ~ ではない」
This room is not as large as that one.
この部屋はあの部屋ほど広くありません。
*large [形] 広い、大きい
I don’t get up as early as my mother.
私は母ほど早く起きません。
*early [副] 早く
深掘り説明 (中学の方は余裕があれば見て)
This song is as popular as that one ( is ) .
この文の1つ目の as は → 副詞
〃 2つ目の as は → 接続詞
と説明しました。
2つ目が接続詞ということは、2つの文がつなげられているということになります。
This song is popular.
That song is popular.
この2つの文を as という接続詞でつなげて比較文を作ると、次のようになります。
This song is as popular as that song is popular.
副詞 接続詞
that song に対して this song を比較しています。
上のどこかでも述べましたが、英語はダブった表現を好みません。
(同文再掲)
This song is as popular as that song is popular.
⇓
This song is as popular as that song(one) is popular.
is は 省略される場合と、されない場合があります。
上記文を整理しますと
⇓
This song is as popular as that one ( is ) .
となります。
まとめ
< as + (~)形容詞・副詞の原級 + as ・・・ >
★
1つ目のasは → 副詞 「(原級)と同じくらい」という意味。
2つ目のasは → 接続詞 「・・・と比べて」という意味。
2つ目のasは接続詞なので、それ以降はSV・・(=完全文)が続くはず。しかし、そのようになっていない。 → これは、繰り返し部分が省略されているから。
★★
比較する二つは「同じカテゴリーのもの」になる。
★★★
「程度が同じくらい」のことを表現している。
< not as + 原級(~) + as ・・・ >で
「・・・ほど ~ ではない」