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自動詞とは。他動詞とは。
自動詞とは「目的語をとる」動詞です。
「見る」系の動詞lookとseeで説明します。
look ・・ 見る(目を向ける)
see~ ・・ ~を見る
lookは自動詞で、seeは他動詞です。
seeは見る対象物があることを、あらかじ想定しています。和訳も「~を見る」と「~を」がついています。「~」に相当する部分が目的語です。
何かと自動詞、他動詞の区別がわからなくなりますので、最後部には備忘記録として一覧表を作っていくこととします。
自動詞と他動詞の区別は(第1~第5)文型を認識する時にも、とても重要です。
ちょっと寄り道(句動詞)
そうしますと、自動詞を使って動作の対象などを表現しようとしたとき、どうすればよいのでしょうか?。答えは、その自動詞の後に前置詞をつけて、さらに前置詞のあとに対象物(名詞)を続けるという形にすればよいとネイティブはしました。
つまり、他動詞でいう「目的語相当語」を「前置詞+名詞」で作り出す、ということとなりました。
すなわち、自動詞 + 前置詞 + 名詞 の形です。
上記の自動詞 + 前置詞 + 名詞は<自動詞 + 前置詞>の部分が実質的に動詞の働きをしていますね。
また、他動詞についても一語の動詞ばかりでは英語表現は乏しいものになってしまいます。ですので、他動詞についても同様に<他動詞 + 前置詞>のカタマリで関連する別の動詞の意味を持つようになりました。
話を整理しますと、
①<自動詞 + 前置詞>
②<他動詞 + 前置詞>
の形をとって(=複数語のカタマリで)動詞の働きをするようになりました。
①と②を合わせて句動詞と呼びます。
(ただし、この形が句動詞の全てではありません。)
そして、②の後に置かれる名詞相当語句は相変わらず目的語です。
注意すべきは①です。
①については主体は自動詞ではありますが、これに前置詞+名詞を伴い、句動詞としては<他動詞>になっています。
いわば、次のように見方をかえることが可能です。
(コインの表裏のように、どちらの見方でも見えるようにしておくと、書き換えなのど理解に資すります。)
自動詞 +<前置詞+名詞>
⇓
<自動詞+前置詞> + 名詞
<他V> [前]の目的語
元の動詞は自動詞ですので 名詞 はその動詞の目的語ではありません。前置詞の目的語なのです。そしてその前置詞の目的語が<句動詞>としての目的語に変身してます。
このことから、①タイプは句動詞の中でも準他動詞と呼ばれることがあります。
文型チェックは楽な方で考えればOKです。
句動詞が入る文で「第何文型か?」というような問題は出ません。
rise と raise
[自V] rise ~が上がる
rise – rose – risen – rising
[他V] raise ~を上げる、(~を育てる;次項目参照)
raise – raised – raised – raising
The sun rises in [✖from] the east.
太陽は東から昇る。
Raise your hand if you have any questions.
O
質問があれば手を挙げなさい。
The government’s decision was to raise taxes.
O’
政府の決定は税金を上げることであった。
「育つ grow up」 と 「~を育てる bring up」
[自V] grow up 育つ、大人になる
[他V] bring up ~を育てる
= raise〔レイズ〕
= rear〔リア〕
Where in Australia did you grow up?
オーストラリアのどこで あなたは育ちましたか。
Where in Australia were you brought up?
= 〃 were you raised?
= 〃 were you reared?
オーストラリアのどこで あなたは育てられましたか。
自動詞は受動態にすることはできません。(目的語が存在しないから)
Where in Australia 【✖wereyougrown up 】?
一方、他動詞は目的語を持ちます。この目的語を主語にして言い換えるとき受動態が出現します。
(breed)
lie と lay
[自V] lie ~が横たわる (中心義:平たい状態にある)
lie – lay – lain – lying
[他V] lay ~を横たえる、置く (中心義:横たえて安定させる)
lay – laid – laid – laying
The baby was lying on the back.
その赤ちゃんはあお向けに寝ていた。
*一時的な状態は進行形にして表せる。
The boy laid his cap on the bench.
O 場所
その少年は野球帽をベンチの上に置いた。
自動詞と他動詞の区別一覧 (例)
<句動詞> | 自動詞 / 他動詞 | 一覧
この表は後々大きくなって視認性が悪くなると思われますので、
ある程度のボリュームの動詞はこの一覧表の下に特掲していきます。
一覧表の下にあるもの
【 get 】
行 |
学年
|
句
|
自動詞 | 他動詞 |
O
|
副詞 |
O
|
前置詞+名詞 | 意味 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
【 agree 】
|
|||||||||
2 | agree | 意見が一致する 例文を見る | ||||||||
3 |
<他>
|
agree | with+(人) | (人)と同意見である 例文を見る | ||||||
4 |
<他>
|
agree | to+(提案・計画) | (提案・計画)に同意する 例文を見る | ||||||
5 | agree | to do | ~することに同意する SVO(to不定詞) 例文を見る | |||||||
6 |
【 carry 】
|
|||||||||
7 |
(高)
|
<他>
|
carry | it / * | out | * |
─
|
(計画などを) 実行する 例文を見る | ||
8 |
【 get 】
|
|||||||||
9 |
中1
|
<自>
|
get | up | 起きる、起床する | <自>〔 (自) + [副] 〕 | ||||
10 |
<自>
|
get | over | 乗り越える | <自>〔 (自) + [副] 〕 | |||||
11 |
<他>
|
get | over it | 〔病気等から〕回復する | ||||||
12 |
<他>
|
get | it | over | それを終わらせる | |||||
13 |
<他>
|
get | over | a broken heart | 失恋の痛手を忘れる | |||||
14 |
【 look 】
|
|||||||||
15 | 中2* |
<他>
|
look | afer my kids | 子どもたちの世話をする / 主に《英⦆ | |||||
16 |
中3
|
<他>
|
look | forward | to your class / doing | あなたの授業 ( ~すること ) を楽しみにして待つ (高)の例文を見る | <他>〔(自)+[副]+[前]〕 | |||
17 |
【 take 】
|
|||||||||
18 |
(高)
|
<他>
|
take | it / * | out | * | ~を連れ出す 例文を見る | |||
19 |
(高)
|
<他>
|
take | care | of my children | 子どもたちの世話をする | <他>〔(他)+目+[前]+名 〕 |
以下特掲
【get】
学年
|
句
|
自動詞 | 他動詞 |
O
|
副詞 |
O
|
前置詞+名詞 | 意味 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中1
|
<自>
|
get | up | 起きる、起床する | <自>〔 (自) + [副] 〕 | ||||
<自>
|
get | over | 乗り越える | <自>〔 (自) + [副] 〕 | |||||
<他>
|
get | over it | 〔病気等から〕回復する | ||||||
<他>
|
get | it | over | それを終わらせる | |||||
<他>
|
get | over | a broken heart | 失恋の痛手を忘れる |
☆彡
|
➡ | < laugh at > his joke <他> + <目:名> |
laugh at ~ <他> ❶(物事を)を笑う ❷(人)をあざ笑う |
take care of the baby |
➡ | < take care of >the baby <他> + <名> |
take care of ~ <他> ~の世話をする |