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「by」以外の前置詞を使う受動態
受動態(1)の簡単なおさらい
〔受動態の文形(1)〕では次表の水色マーカーの範囲の受動態について学びました。
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時制 |
前置詞
|
||
過去 | 現在 | 未来 | ||
肯定文 | 〇 | 〇 | 〇 byあり | |
否定文 | 〇 | 〇 | byなし | |
疑問文 | 〇 | 〇 | by以外 |
そして、受動態は次のような形となります。
be動詞 + 動詞の過去分詞 + by・・
❶上記公式(?)の先頭にある「be動詞」は主語と文の時制の組み合わせによって使い分けることができるようにしましょう。
❷「動詞の過去分詞」には時制表現(現在-過去-過去分詞)が「規則的に変化」するものと、「不規則に変化」するものがあるので、それに応じて使えるようにする。
規則動詞は、その変化の仕方(規則)を覚えましょう。 ← 忘れた人はコチラ
不規則動詞は、出てきた都度覚えましょう
ということでした。
❸また、「・・によって」と「行為者」も表現したいときは「by」という前置詞を使い表現することができました。
☆
by以外の前置詞をつかう表現 ( 中学・高校 )
一通り頭を整理したところで、更に「上積み」して新しい表現を覚えていきましょう!
ここからは、「by以外」の前置詞を使った受動態の表現を見ていきます。
日本語では受動態で表現されないが、英語ではされる、英語特有の表現です。
それらを、まず軽くですが、紹介しておきますね。 その後、例文で使い方を確認しましょう。
中③
・be interested in ~ (~興味がある) 中②
・be impressed with (又は by) ~ (~に感動する)
・be known to ~ (~に知られている)
・be made of~ と be made from~ (~作られている)
(高)
・be surprised at~ (~に驚く)
・be killed in ~ 「 ~ で死ぬ」 ( 事故・戦争などで )
例文:by以外の前置詞を使う受動態 (中学・高校)
中③
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時制 |
前置詞
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||
過去 | 現在 | 未来 | ||
肯定文 | 〇 | 〇 | byあり | |
否定文 | 〇 | 〇 | byなし | |
疑問文 | 〇 | 〇 | 〇by以外 |
↓ 受身
< be interested in ~ > ~ に興味がある
I am interested in tennis.
(私はテニスに興味があります。)
別角度の理解 | interested = 形容詞
「interest」は「興味を持たせる」、「surprise」は「驚かせる」と訳される。
これらは「感情を表す動詞」と言われ、人間の外から、あたかも人間に対して働きかけてくる存在として表現される。
日本人には思いもよらぬ発想ですね。
感情を表す動詞の目的語には必ず「人」がくると覚えておこう。
The news surprised Mike.その知らせはマイクを驚かせた。
↓
目的語のMikeを主語にして受動態にすると
↓
Mike was surprised at the news.
人を主語にもってくると感情動詞を受け身の形で使うことにより、「~に興味がある」「~に驚いた」という日本語表現と同じ意味になることに注意しましょう。
「興味を持たせる → 興味を持つようにさせられた] →「興味がある」
「驚かせる → 驚くようにさせられた] →「驚いた」
辞書を引くと、次のように2通り出てきます。
surprised →
①surprise (驚かせる) の過去形・過去分詞形
②[形容詞]驚いた、びっくりした
①は上述した考え方ですね。
②の解釈をとれば、be動詞 + 形容詞 のシンプルな表現と説明できます。
(This flower is beautiful. この花は美しい、と同じ表現ということ。)
②はすなわち、感情を表す過去分詞は形容詞にもなる、って言えるね。
高校ではこのあたりのことをもう少し詳しく学習することになります。
<be impressed with (又はby) ~> ~に感動する
I was impressed with (by) your music.
私はあなたの音楽に感動しました。
・with でも byでもOKです。
・使い分けするとすれば、「impressed」の考え方によります。
形容詞としてみる → with
過去分詞としてみる → by
< be known to ~ > ~ に知られている
The singer is known to many people.
(その歌手は多くの人に知られています。)
知っている: know – knew – known – knowing
<be made of~> と <be made from~> 「~」の部分が原材料を示す場合、
その変化程度が小さい場合はof、
変化程度が大きい場合はfromを使う。
This chair is made of wood.
(この椅子は木でできています。)
見て原材料が 木 ということが分かる → 「of」
Wine is made from grapes.
(ワインはブドウからできています。)
見て原材料が ブドウ ということが分からない → 「from」
ブドウ
grape = 1粒の実 を指す。
grapes ← ふつうは複数形で用いる。
高校
↓ 受身
< be surprised at ~ > ~ に驚く
Mike was surprised at the news.
(マイクはその知らせに驚きました。)
別角度の理解 | surprised = 形容詞 驚いた
be killed in ~ 「 ~ で死ぬ」 ( 事故・戦争などで )
520 people were killed in the plane crash.
520人が飛行機事故で死んだ。
* die でもよいが、
事故・戦争などの場合は、被害意識や視覚文体により
be killed を用いるのがふつう
まとめ
・be interested in ~
・be impressed with(by) ~
・be known to ~
・be made of (又はfrom)~
————
・be surprised at ~
・be killed in ~
「interest」、「surprise」及び「impress」は「感情を表す動詞」で日本語とは違った発想の表現でしたね。
be knownは「to」を付けます。
be made of~ と be made from~ の 「of」と「from」の使い分けは、主語がどんな原材料かすぐわかる場合は「of」、わかならに場合は「from」を使うのでしたね。
繰り返し理解に努めましょう!