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導入
「if」を使わない、さまざま仮定法の後半です。
<前回> 参照はこちらへどうぞ
1) wish
2) as if(though)
3) It is ☆Time
4) ;otherwise
<今回>
5) if it had not been(were not) for ,
But for,
Without (⇔ with)
6) 条件込み主語
7) to不定詞 副詞用法
8) would rather ~(節:仮定法) (than・・) こちらで扱っています
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別角度から
< if 節の代用 とみてよいもの>
=「 if 」 と条件が明記されていないが、
条件の意味が含まれる使い方のあるもの
①不定詞 ⇒ 7)
②分詞構文
③副詞(句) ⇒ 4)
④主語の名詞 ⇒ 6)
if it had not been(were not) for , but for, without (⇔ with)
~がなければ
「~がなければ」
・if it had not been(were not) for
・But for 📗 群前置詞
・without
(あの時)あなたのアドバイスがなかったら、私はその試験に失敗していただろうに。(仮定法過去完了)
If it had not been for your advice, I would have failed the test.
= Had it not been for ・・・ .(ifの省略 → 倒置)
= But for ・・・ .
= Without ・・・ .
空気がなければ、人は生きることができない。(仮定法過去)
If it were not for air, man could not live.
= Were it not for ・・・ .(ifの省略 → 倒置)
= But for ・・・ .
= Without ・・・ .
unless と if ・・・ not
仮定法の問題文に混じって、みなさんを惑わすものに「unless:~でなければ、~でない限り」があります。
この機会にunlessの語法をしっかりと掴んでおきましょう。
❶ 仮定法のからみでは
unless は if ・・・ not と違って、事実と異なる仮定を述べるには用いません。
従って、 unless は仮定法を伴わないのが原則です。
〔◎ If you hadn’t taken him〕to the hospital, He would have died.
〔✖ Unless you had taken him〕・・・ .
もし、あなたが彼を病院に連れて行かなかったら、彼は死んでいただろう。
<横道>難
❷ 仮定法でない場合のニュアンスの違い
仮定法から離れると unless ≒ if ~not と考えてよい。
≒ → ニュアンスの違いが生じることがある。
I won’t go unless he goes.
彼が行かない限り私は行かない。
(行く意志が乏しいことを示し、場合によっては脅迫めいた響きがある。)
⇕
I won’t go if he doesn’t.
彼が行かないのなら私も行かない。
(自分には行く意志があることを暗示している。)
with; ~があれば
With more money, we could have succeeded.
もっとお金があれば、私たちは成功していたのに。
=If we had had more money, we could have succeeded.
6) 条件込み主語;~だったら・・・だろう
主語(~だったらの条件が含まれている主語) + 仮定法
( if節を使わず、主語に条件を含ませています。if節の代用 )
A kind man would have helped her.
=If (he) were a kind man, he would ・・・ .
(彼が)親切な人だったら、彼女を助けていただろうに。
An honest man would not behave like that.
=If (you) were an honest man, you would not ・・・ .
(あなたが)正直な人だったら、そのように振舞わないでしょう。
7) 条件・仮定を表すto不定詞の副詞用法
条件・仮定を表すto不定詞の副詞用法 + 仮定法「~すれば・・・だろう」
( if節を使わず、to不定詞で代用しています。if節の代用 )
To hear him speak English, you would take him for an American.
彼が英語を話すのを聞けば、あなたは彼をアメリカ人だと思うでしょう。
*下線部はto不定詞の副詞用法 ・・
「 to + 知覚動詞 + 人 + 原形不定詞 」の形をした副詞節となっている。
(知覚動詞の語法にも注意しましょう。)
*take A for B 「AをBだと思う」
まとめ
2回に分けて「ifを使わない仮定法」を学んできました。
ifという直接的な単語が登場しなくても、長文の中で「仮定法」を使っているのだ、とわかるように、お気に入りの例文を作って繰り返し唱え、ものにしていきましょう。