高校

most と almost の峻別

most と almost 似ているけど

「most」と「almost」は何となく似ていますので、意識して覚えておかないと後々「あれっ?」みたいなことになります。
ここでは両者の違いに焦点をあてていきます。

most  「ほとんど」形容詞、名詞、副詞になる
almost「ほとんど」副詞のみ
 *副詞としての場合は、文型のSVOCにならない。

most

〔中心義〕最も多い
❶[形容詞]1.最も多い(many・muchの最上級)、2.ほとんど 
❷[名詞]大部分、ほとんど
❸[副詞]最も多く ・・ muchの最上級

用例 ~ ❶-2. 形容詞(ほとんど)

⦅通例無冠詞⦆ Most people think so.
         たいていの人はそう考える。

用例 ~ ❷ 名詞(ほとんど)

most of + < 限定名詞 or 代名詞の目的格 >
  *ofは「~のうちの」
  *限定名詞 = 限定詞 + 名詞
                  (限定詞;the,a,my,数など)
  *限定名詞は単数・複数の両方ありうる → 呼応して動詞の形を変える

語法【イ】【ロ】
・Most of the damage was caused by carelessness. ← be動詞は単数に対応するものになる。
  損害の大部分は不注意によって生じた。

・Most of them are ・・← be動詞は複数に対応するものになる。
  彼らのうちほとんどは ・・

・I slept most of the day. ← 主語でない部分での例(副詞句)
  僕はその日ほとんど寝ていた。

【ハ】mostが単独で主語になっている場合
Most were surprised at the news.
 ほとんどの人そのニュースに驚いた。
   *Most = most people
    (内容的にpeopleが省略されているのであれば → 複数形としてwere)

用例 ~ ❸ 副詞 ・・ muchの最上級

工事中

almost

[副詞]ほとんど
 *副詞は「形容詞を修飾」するか「副詞を修飾」します。

ほとんどの人
most people ・・ 形容詞+名詞
almost all people ・・副詞+形容詞+名詞
✖ almost people・・ 副詞+名詞

most of the people ・・限定名詞スタイルにします。
most of  people
✖ almost of the people ・・そもそも無い表現です。

公式

面倒な人は次のように覚えてしまいましょう。

most = almost all

mostとallがそれぞれ主語(=名詞)となっている場合は、almostは副詞だからallと言う名詞への接続はおかしいと思われるかもしれません。
この思いを解決するには → most (people) = almost all (people) と言うように、例えば「people」という名詞が省略されているのだ、と思ってください。

練習問題(高校)

適語(句)を選びなさい。
In Japan ( ) people go on to senior high school after finishing junior high school.
1.almost  2.almost of  3.most  4.most of

解答・解説の案内 In Japan ( most ) people go on to senior high school after finishing junior high school.
日本では、ほとんどの人が中学校を卒業して高校に進学します。

1.almost  2.almost of  3.most  4.most of

【答え】3.most
【解説】
❶まず品詞の区別をしましょう。可能性は次の通りです。
 most   → [形容詞] [名詞] [副詞]
  almost → [副詞]

❷主語のpeople[名詞]の前に()があるので、
[副詞]である 1.almost が除外され(*副詞は名詞を修飾しない。)、
mostも[形容詞] か[名詞]としてのものが残る。
また、2.✖ almost of の形も無い。

副詞は副詞又は形容詞を修飾するので、次の表現なら有りです。
almost  all the people
    副   形
     |____↑

❸ 3.mostが正解
4.「most of」は次のようにtheが入ればOKとなります。
  most of the people

 

ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。