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成績が伸び悩む要因は何か?
英語に限らず、塾へ通っているのに成績が伸びない、むしろ落ちてしまっている生徒さんが意外に多いのではないでしょうか。
その要因はいろいろ考えられます。
①部活が忙しい。
②塾(家庭教師)や通信教育に入っていること自体で生徒も親も安心してしまっている。
③ついつい勉強ではなく、別のことをしたり、寝てしまっている。
他にもいろいろあるでしょうが,上記の3つが主な要因だと思われます。
各「伸び悩み要因」の注意すべき点は?
上記3つの代表的「伸び悩み要因」に対して、対策を考える上で注意すべき点を述べます。
「①部活が忙しい」場合は、隙間時間を有効に使うこがとても重要です。
「②の塾・・安心してしまっている」につきましては、視点を「集合塾」と「個別指導塾(家庭教師)」に分けて考えたいと思います。これに関しましてはスグ後に述べます。
「③の別のことをしてしまう要因」に該当する生徒は、自分自身の将来のために「自らを律する訓練」を意識して行うようにしなければ(させなければ)なりません。家族や関係の近い人が、さりげなく注意を促すことも重要です。
意思を強く持てることは、社会に出てからの大きな武器となります。勉学に取り組む意識や施す工夫は、この先長い人生での礎となります。生徒本人のためを思い、声掛けを継続しましょう。
塾(家庭教師)、通信教育について、さらに深掘り
塾(家庭教師)、通信教育について、さらに深掘りしてみましょう
(先ほど後述するとしました、「②の塾・・安心してしまっている」についてもう少しみていきましょう、を受けて。)
まず、「集合塾」について
「集合塾」は安くて長時間の授業を受けることができますので、お得な感じがします。親御さまも「ウチの子は塾へ行ってしっかり勉強している」感を抱きやすいと思います。しかし、待ってください。集合塾は、言わば川の流れに似ています。一旦その中に入ってしまうと、周りと一緒に流れていくしかありません。止まりたいところでも止まるわけにいきません。計画に沿って流れていきます。もちろん、学校も川の流れ方式です。
つまり、「学校の成績を上げたい」という動機で「たくさんお得に勉強できる」集合塾を選んで勉強しに来ているのですが、「ニガ手問題」は「ニガ手のまま」で学校と同じように通りすぎてしまう、という危険性が内在しています。
一方、「個別指導塾」について
「個別指導塾」は生徒自身が主人公を独占または寡占することができる授業になります。利用価値がとても高いのです。ですが、授業を受けたことで満足してしまい「自分でまとめ直す」ことをしないと、これも「時間とともに理解も去りぬ」状態となります。まとめ直したり、「復習すること」が大変重要になります。
おススメの勉強方法とは
以上、導入部分が長くなりましたが、本題の「おススメの勉強方法」についてお話していきます。それはズバリ、「ノートブック&ファイルノート」と「暗記カード」の活用です。この方法により、上記「伸び悩みの要因」をかなりの程度つぶすことができます。これは英語に限らず、どの科目にも通ずる方法でもあります。
A「ノートブック&ファイルノート」を利用する勉強法について
まず「ノートブック&ファイルノート」についてお話します。
〔(大学)ノート1冊〕と〔ルーズリーフ式の「ファイルノート」〕をセットで使っていきます。
(ちなみに英語では「ノート」はメモを意味し、「ノートブック」が我々が思い描くあの「ノート」をさします。)
【Step1】「ノートブック」の使い方について
まず1冊の「ノートブック」に学習したことを、そのまま時系列に書いていきましょう。単元が入り組んでも気にしないように。学校以外の英語学習については全てこのノートブックに情報を一元化するようにします。
【Step2】「ファイルノート」の使い方について
そして1単元が終わったら、ルーズリーフ式の「ファイルノート」にまとめ直すようにしましょう。
コツはスピード感をもって作成することです。几帳面にきれいに作成する必要は全くありません。何故なら、後に追加情報が加わり、いずれ書き直したくなる時期がくるからです。
B「暗記カード」を利用する勉強法について
次に「暗記カード」です。
「暗記カード」の作成は自分が忘れてしまいそうな事項が発生した都度、感じた都度作成していくことにしまょう。そして朝に夕に、何度も何度も繰り返し覚えこみ。アウトプットします。「暗記カード」が作成してあれば、部活の行き帰りや隙間時間を活用することができます(交通事情に注意してくださいね)。塾通いの方は塾の授業後にすぐに作成しておきましょう。できれば授業後にスグ帰るのではなく、自習室でカードにまとめてから帰るようにしましょう。
他の方法と比較すると
2種類の「ノートブック」と適時作成の「暗記カード」は、今自分が優先して覚えるべき単純明快な対象なのです。車に例えますと、その「両輪」となります。
このようにしていけば、「時間が経ってしまい、せっかく習ったことを忘れる」ということはありません。超効率的です。
その他の方法に、スマホのリマインダーに入力して持ち歩く、という手も考えられます。しかしながら、デメリットがあります。入力するのに手間がかかることや、柔軟な記述ができないなどなど・・。
とにかく「手書き」というのは「超柔軟」であり、「特徴的で記憶に残りやすい」というメリットがあります。リマインダーにはリマインダーの良いところが確かにありますが、それを認めたとしても、原始的と思える「暗記カード」は、なおも優れものだと私は評価しています。
英語の学習上、心がけること
英単語や英熟語は、なるべく例文の中で覚えるようにしましょう。学年が上がれば上がるほど、その必要性が高まります。単語はそれぞれ個性があり「この単語はこんな格好で出てくる」って決まっています。法則性があるものもあれば、法則性の無いものもあります。まさに言語は「生きている」のです。だから例文の中で覚えるべきなのです。
もう一つは「音読」です。英語はもちろん話し言葉ですので、「響き」で覚えていくことはとても重要です。発音が違っていてもあまり気のせず、口に出して覚えましょう。それを聞いた誰かが間違いを指摘してくれることもあります。その時に直せばよいのです。どの言葉を使う人も、「指摘されて是正する」、「自分で気が付いて是正する」の繰り返しを毎日行っています。そして段々と立派に会話できるようになるのです。
更に、耳を慣らすために、お気に入りの「歌」なんかも聴いたりするといいですね。
試験の3週間前には、たくさん「知識の島」を作っておこう
このような繰り返しをしながらターゲットとする試験の3週間前にたどりつきましょう。今までと違い、知識の島がいくつかできていることでしょう。そして、さらに集中した直前勉強がその島々を結びつけることになります。
「もう少し勉強期間があれば・・」、これはだれもが試験直前に感じることです。
今までは3週間前といっても、「忘れてしまったことを思い出す」ことから始める気の重いスタートラインだったのが、今度は非常に有利な位置に移動しているように感じることでしょう。
スタートラインが良ければよいほど、気持ちも乗ってきます。「絶対にいい点数を取りたい」、「順位をあげたい」。その気持ちが好循環を生むことになります。
まとめ ~ 成績が伸び悩む生徒さんへ
ヤル気があるのに成績が伸び悩んでいる生徒さんには、そうなる理由が必ずあります。塾通いや家庭教師、通信教育をしていれば自然に成績が上がる、と思ってはいけません。自分が覚えていなかったり理解できなかったことは、必ず「一ヵ所に集めておく」ようにしましょう。
ここで紹介しました「ノートブック&ファイルノート」と「暗記カード」の活用を是非導入してみてください。あれこれ迷わずに自分が今何をすべきかが常に明確になります。「今ままでと違った試験3週間前の状態」を作り出すことができれば、残りの3週間で見違えるほど実力が上がっていきます。
効率的で、かつヤルことが明確なこのおススメ方法を是非実践していただき、「泣けるほどうれしい結果」を出していただきと思います。