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時制の学習について
12区分の時制とイメージ図
次の表のように時制には12の区分があります。
「12も」と考えると引いてしまいそうですが、マトリックスにまとめると案外コンパクトに感じませんか?
重要分野ですので、しっかり学習していきましょう。
今日の学習
A-❶現在形、 A-❷過去形、
B-❶現在進行形、B-❷過去進行形
現在形(A-❶)
意味
A-❶現在形 現在の【習慣・状態】または【不変の真理】を表す
現在の習慣・状態
その習慣・状態が始まった過去から今そしてそれが未来も続いていくことを表している
→ 現在時制は、たった今だけではなく、今を中心に過去・未来も含め、イメージを幅広く持っておきましょう。
(日本語で言う「現在」は次項で説明する「現在進行形」の方がピッタリくるのではないでしょうか。)
例文で確認しましょう。
She walks her dog every evening.
彼女は毎夕犬を(習慣的に)散歩させてる。
He writes novels.
彼は小説家だ。(常に小説を書く状態にある=小説家)
不変の真理
物理現象、天体、格言、ことわざなど「不変の真理」を表す表現は常に現在時制で表す。
例文で確認しましょう。
Water boils at 100℃
水は100℃で沸騰する。
He said that the earth moves around the sun.
地球は太陽の周りを回っていると彼は言った。
My father told me that time is money.
私の父は私に時は金なりと話した。
tell 人〔 that S+V 〕(that+S+V 全体で目的語2となる。)
He said that he loves me.
彼は私を愛しているといいました。
cf. He said that he loved me.
彼は私を愛しているといった。(今は?)
現在進行形(B-❶)
意味と形
現在進行形は【今現在の瞬間の動作】または【近い未来】を表す。
be動詞 + Ving ・・中学で学習しましたね。
①現在の瞬間の動作、動作の一時的継続
He is studying now.
彼は今勉強しています。
目印:now
②近い未来
This train is arriving at Hakata Station.
この列車は(まもなく)博多駅に到着します。
We are leaving for America tomorrow. 我々は明日アメリカに向けて出発します。
進行形になれる動詞、なれない動詞
動詞を進行形に「なれる」「なれない」という視点で分類することができます。
これを整理しますと次のとおりです。
進行形になれる ⇒ 動作動詞 :その動作をしてみて、と言われできるのが動作動詞である
〃 なれない ⇒ 非動作動詞 (状態・知覚・感情・知識を表す動詞)
動作動詞(例) | arrive, read, write, study, teach, work, eat, have(食べる), wait, finish, taste(味をみる), rain, sing |
非動作動詞(例) |
状態 / live(生きる、住む), have(持つ), resemble(似ている), belong to, contain, wear, own |
*haveなど使う意味によって動作・非動作それぞれありうるものもあるので注意しよう。
haveを「食べる」という動作動詞として使う場合は進行形にできる。
He has two daughters. → × he is having two daughters.
haveを「持っている」という非動作動詞(状態動詞)として使う場合は進行形にはできない。
進行形になれない動詞(非動作動詞)の例外的使用法他
非動作動詞でも一時的な継続を表す時に使われることがあるので注意しておこう。
I am living in Kyoto.
私は(普段は違うが一時的に)京都に住んでいる。
liveは住むということを表す状態動詞であるが、一時的に住んでいることを表現するのであれば、進行形を使うことが可能。
現在進行形+always → 話者のいらだち
[話者のいらだち]
She is always complaining about me.
彼女はいつも私について不平不満を言っているのよ。
(進行形+always にすることによって「いつもいつも」っていう感じが伝わってきますね。)
過去形(A-❷)
過去形の用法
過去形は過去の【習慣・状態】または過去の【出来事・事件】を表す。 歴史的事実
My brother worked hard throughout July.
私の兄は7月中ずっと一生懸命働いた。
完了形についてはまた焦点を当てて取り扱うことにしますが、ここで少し言及しておきます。
過去と未来を完了形にできる場合は、期間がきっちり確定できる場合です。
つまり期間を確定できる基準(例えば by~/~までに なども)も文中に示されていることが必要となります。
具体的には〔forとかsince〕+基準 といった形をとります。
ただし、現在完了形については、話の期間の最後が現在にあることが明白なので基準の存在は必須条件とはなりません。
中学で習った完了形は現在完了形だけでしたので、基準の有無を意識する必要はありませんでした。
上記例文中の前置詞「throughout」ですが、「throughout July 7月中ずっと」という表現から、一見 完了形を使うべきかと思う方もいらっしゃると思いますが、「その時期」そのような「状態」であったと考え、過去形にしましょう。
日本語で表記すると完了形がピッタリくると誰しも思うのですが、「throughout July」に完了形を使うのは間違えですので、ご注意ください。
through と throughout の違い throughを強調したのがthroughout
He had an accident three years ago.
彼は3年前事故にあった。
過去形の目印
過去形を必ず使う目印 ~ago, last~, yesterday, just now
過去進行形(B-❷)
過去進行形は【過去の瞬間の動作、一時的な動作の継続】を表す。
I was talking with my friend when the accident happened.
その事故が起こった時、私は友達と話していた。
(ネイティブの思考:私は友達と話しをしていた。その時、その事故は起こった。帰り読みはしていない。)
まとめ
今日は時制の中の現在形、現在進行形、過去形、過去進行形を勉強してきました。
次回は完了形と完了進行形を扱いたいと思います。
確認テストは時制のシリーズが終わってから総合的なものを作る予定です。
それではお楽しみに!