知覚動詞と使役動詞の第5文型のC(補語)の形
動詞 | [形] | (to be)[形] | to do | do(原) | ing | ed | |
知覚 | seeなど | → | ◎❶ | 〇❷ | 〇❸ | ||
( find ) | 〇見つける❹ | 〇わかる❺ | - | 〇❻ | 〇➐ | ||
使役 | make (強制) |
〇(中3) | → | ◎ | 〇 | ||
have |
→ | ◎ | 〇 | 〇 | |||
let (許可・放任) |
〇 | → | ◎ | ||||
get | 〇 | 〇 | 記憶不要 | 〇 | |||
leave | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
keep | 〇 | 〇 |
❶~➐の番号は下記例文の番号です。
★see・・(知覚動詞)、make, have, let は使用頻度が大きく、toは省略されるようになったと思えばよい。
また、知覚動詞(findを除く)や使役動詞のC(補語)がdo(原形)の文を受動態に書き換える時、書き換え後の文のC(補語)の形はto do というようにdo(動詞の原形)の前にtoをつけます。(❶を参照)
上の表を見ていただくと、make,have,letも同様の扱いですのでこれらの受動態への書き換えは注意しましよう。
例文
知覚 ・・ see
❶ C : do(原形)
I saw the thief run away.
S V O C (do(原形))
私は泥棒が逃げて行くのを見た。
———-
受動態へ
The thief was seen to run away.
S V C
泥棒は逃げて行くのを見られた。
*文の正動詞と区別が必要なので、toをつけて正動詞でないことを表している。
❷ C : doing
I saw the thief running away.
S V O C (doing)
私は泥棒が逃げて行くのを見た。
———-
受動態へ
The thief was seen running away.
S V C
泥棒は逃げて行くのを見られた。
答えは「違います」です。
❶は、行為を始めから終わりまで見ていることを表します。
❷は、行為の途中の一部を見ていたことを示していますよ。
❸ C : done(ed)
I saw him beaten by his rivals.
S V O C (p.p.)
私は彼がケンカ相手に殴られるのを見た。
———-
受動態へ<難>
He was seen beaten by his rivals (by me).
S V C
彼はケンカ相手に殴られるのを(私に)見られた。
別解
He was seen to be beaten by his rivals (by me).
↓
この場合、能動態は次の文であったと考えれば理解しやすい。
↓
I saw him (be) beaten by his rivals.
【見解】
❶のように、能動態の補語が「動詞の原形」だった場合に、その文を受動態にした場合 →「補語に使っている動詞は正動詞でない」ことを明確にするために→「to +V原形」とした。
別解のように to be beaten としなくともbeatenは「beat(=原形)」と綴り・発音とも区別できるので、そのまま下ろしてbeatenで良いと考えます。(「to be」省略でOK)
入試的にもto beを入れさせる問題は出ないと思われます。(読解では出現可能性はあります。)深入りしなくてよいです。
(知覚Vではないが) ・・ find ( 見つける / わかる )
❹ C : [形] 見つける
I found the garden full of flowers.
S V O C
その庭は花でいっぱいになっていた。
———-
full + of[名] ~でいっぱいである
[形]
❺ C : (to be)[形] わかる
I found the family ( to be ) very kind.
S V O C
その家族はとても親切であることがわかった。
❻ C : ing ~しているのを見つける
I found my dog waiting for me at the station.
S V O C
愛犬が駅で待っているのを見つけた。
➐ C : done(ed) ~されているのを見つける
She found a puppy abandoned in the wood.
S V O C
彼女は森で子犬が捨てられているのを見つけた。
まとめ
以上、知覚動詞を使った第5文型を見てきました。(findを含めて)
findは(感じは似ていますが)知覚動詞ではありません。しかし第5文型でも使う注意すべき動詞です。知覚動詞がとる「C(補語)の形」との違いをよく認識しておきましょう。
⇓
findにはdo(原形)の形が無い。