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知覚動詞と使役動詞の第5文型のC(補語)の形
動詞 | [形] | (to be)[形] | to do | do(原) | ing | ed | |
知覚 | seeなど | → | ◎ | 〇 | 〇 | ||
( find ) | 〇見つける | 〇わかる | - | 〇 | 〇 | ||
使役 | make (強制) |
〇(中3) | → | ◎❶ | 〇❷ | ||
have (当然すべき) *受動態は無い |
→ | ◎❸ | 〇❹ | 〇❺ | |||
let (許可・放任) |
〇 | → | ◎ | ||||
get | 〇 | 〇 | 記憶不要 | 〇 | |||
leave | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
keep | 〇 | 〇 |
❶~❺の番号は下記例文の番号です。
★see・・(知覚動詞)、make, have, let は使用頻度が大きく、toは省略されるようになったと思えばよい。
例文
使役 ・・ make〔強制的に〕~させる
❶ C : do(原形)
They make him do the work alone.
S V O C (do(原形))
彼らは彼1人にその仕事をさせた。
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受動態へ
He was made to do the work alone.
S V C
彼は1人でその仕事をさせられた。
*文の正動詞と区別が必要なので、toをつけて正動詞でないことを表している。
I could manage to make myself understood in English the other day.
V’ O’ C’
先日、私は何とか英語で自分の言いたいことを(相手に)伝えることができた。
———-
*manage to do / 何とか~する(やり遂げる)
*make oneself understood / 自分の言いたいことを相手にわからせる
↑しばしば登場
再帰代名詞で、再帰動詞-再帰目的語の関係
使役・・have ~させる
❸ C : do(原形)
He had his secretary wait in the taxi.
S V O C (do(原形))
彼はタクシーの中に秘書を待たせた。
———-
受動態
使役動詞 have の受動態はありません。
———-
【wait】(自V) 待つ ← 注意・頻出
<研究>
使役動詞「have」の受動態は無いと言いましたが、使役動詞「have」を使わずに、次のように表現したらどうでしょうか。
■ His secretary was waited in the taxi by him.
日本語的感覚では悪くないように思えます。ですが、これはNG。
訳すと、「彼の秘書はタクシーの中で(彼によって)待たれた。」となります。
学習経験がないとうっかり「待たされた」=OKとしてしまうでしょう。
悪い例である理由
①[文法的な理由]
人を待つ意味のwaitは自動詞であり、意味は「待つ」
→ 自動詞なので目的語を持たない
→ ■のような受動態には出来ない。
② ①の理由にもかかわらず仮に■文を認めてもらったとしても、上記和訳のように、be waited =「待たれる(た)」という意味になり奇妙な文となる。
ではもう少し研究してみましょう。
句動詞<他V> wait for+(目) を使ったらどうでしょうか。
↓
句動詞<他V> wait for+(目) は目的語に人をとりますので、形的には受動態にできそうです。しかし意味はやはり上記理由②のように「待たれる」となり、よくわからない文意となってしまいます。
結局、「自動詞wait」を使って受身文をつくるこできできない(正確に言うと限られた状況での表現)ということですね。
この辺りは「keep」のところでまた学習しましょう。
❹ C : doing (人やモノに)~させておく
I had a taxi waiting.
S V O C
私はタクシーを待たせておいた。
———-
受動態
使役動詞 have の受動態はありません。
❺ C : ed (被害;モノ)を~される
I had my watch stolen.
S V O C
私は時計を盗まれた。
———-
動詞 steal の語法に注意。泥棒がこっそり盗んでいくので、人命よりも盗まれたモノに焦点がいきます。【復習】
———-
受動態
使役動詞 have の受動態はありません。★★
使役 ・・ let 〔許可・放任〕(自由に)~させる
中3
Let us give you one example.
一例をあげさせてください。
第5文型 (命令文)
Let us give you one example.
V O C
〔 (S) (V) (O₁) (O₂) 〕
C のgive は動詞の原形
まとめ
知覚動詞と使役動詞は第5文型での用法は似ていますが、個別に見ると微妙に違い、とてもやっかいです。逆に問題としてよく狙われるところです。繰り返し覚え、ものにしておきましょう。