高校

句動詞と名詞・代名詞

導入

Check it out later.
それを後で調べなさい・

この英文を見て、「どうしてitがこの位置にあるんだろう?」、って思ったことはありませんか。

これにたいする説明がここでの本題です。

句動詞について

その説明の前に句動詞についてお話します。

上記例文に出てきた check out はこの2語で動詞の働きをしています。

checkという動詞がoutという副詞とコンビを組むことによって、もともとの動詞の意味とは(少し)異なる特別な意味になっています。

このように、単体の動詞に副詞前置詞がくっつき、複数の単語のカタマリ(=句)となり、特別な意味をもつ動詞へと変身したものを句動詞といいます。

例えば、get up (起き上がる)、pick up(拾う)など、知らず知らずたくさん覚えてきていると思います。

句動詞は他動詞と準他動詞に分けられる。

では、句動詞が理解できましたら、次は他動詞と準他動詞についてです。

関連項目の事前復習【自動詞と他動詞】

次の表を見ながら説明を読んでみてください。
代名詞はitに代表させていますが、別の代名詞でももちろんOkです。

<句動詞>の中でも (他動詞)がモトであるものは句動詞としても目的語をとります。

そして、その目的語は「名詞」の場合と「代名詞」の場合があります。このケースについて今回は説明しています。

ちなみにですが、

句動詞には自動詞がモトとになっているものがあります。

自動詞+前置詞+(代)名詞

の形をしていますが、この場合の(代)名詞は前置詞の目的語ということになります。

自動詞、他動詞の区別を表示せずに書くとどちらも

動詞+前置詞+(代)名詞

となり区別がつきにくいです。

このことから、自動詞からなりその後に「前置詞+(代)名詞」が続くものを

「準他動詞」と 言ったりします。

 

名詞や代名詞の位置について

それではいよいよ名詞と代名詞の位置の話です。

さきほどの表を再掲載します。

■他動詞の目的語が名詞になる場合 → その名詞を挟んでも最後に配置してもどちらでも大丈夫です。
■他動詞の目的語が代名詞(it)になる場合 → サンドイッチの具のように間に「その代名詞を挟む」というルールがあります。

●準他動詞の場合は後ろに名詞又は代名詞(it)が配置され、句動詞に挟まれる形はNGです。

他動詞例  (句動詞のうちの)

check out ~】~を調べる、調査する
check the problem out (〇) / check it out (〇) /check out the problem (〇) / check out it (✖)

take out ~】~を連れ出す
take us out (〇) / take out us (✖)

準他動詞(自動詞+前置詞) 例  (句動詞のうちの)

【 look like ~】~のよう
look my father like (✖) / look him like (✖) / look like my father (〇) / look like him (〇)

【 look forward to ~ 】~を楽しみにして待つ

 I’m looking forward to seeing you again.
 また会えることを楽しみにしています。  

  *look(自動詞)+forward(副詞)+to(前置詞)  
  *toは前置詞なので動詞を使って表現したいときは、名詞相当語句であるing形を使います。

メリー
メリー
間違えやすい❕ to+不定詞ではないよ❣

ABOUT ME
Benタロサ
サラリーマンを経て、小さな学習塾を開校。英語は日常触れる機会が少ない生徒にとっては、地道な努力が必要とされる教科だと思います。せっかく勉強してもすぐに忘れてしまうことになりかねません。少しでもお役にたてるように、わかりやすさを心掛けて記事を書いていきます。内容はアットランダムな順番になります。少しずつの積み重ねで、ゆくゆくは分厚いサイトになればと夢見ています。