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関係代名詞とは
関係代名詞とは、
「接続詞」と「代名詞」の働きを同時に行う語を言います。
関係代名詞は形容詞節を導き、名詞(=先行詞)の後に置かれ、後ろから名詞(=先行詞)を修飾します。
【 接続詞+代名詞 】
👇
名詞(=先行詞) + <関係代名詞 ~節>
↑__________|
先行詞 | 関係代名詞:あとに続く節の中での働き別に | |
主格(だった) | 目的格(だった) | |
人 | who (that ) | * ( whom ) that |
モノ(人以外) | which (that ) |
* 内容が発展するため、中学ではthatを覚えておけばよい。
それではさっそく行こうニャン
主格 の関係代名詞
主格の関係代名詞 who ( that )・・人
「~する(人)」
「先行詞(人)+< who (that) + 動詞 ・・ >」
先行詞が人のときはwhoを使う。
このwhoは後に続く節 ( 主語、動詞を含む文 ) の中で主語の働きをするので「主格の関係代名詞who」と呼ばれる。
直後の動詞のとる形は先行詞に合わせるようにしてください。
whoをthatに代えて使っても大丈夫です。
まず、次の2文を見てください。
Tom is a boy. He plays soccer well.
トムは少年です。 彼はサッカーを上手にします。
↓
上の2文を接続詞andを使ってつないでみます。
Tom is a boy and he plays soccer well.
先行詞 [接]+代名詞
↓
↓[接]+代名詞を関係代名詞で表すと
↓
Tom is a boy who plays soccer well.
トムはサッカーを上手にする少年です。
↑
関係代名詞でつながりました!
( he は消えました。)
——————–
主格
Tom is a boy <who plays soccer well>.
↑___| 関係代名詞節が形容詞節になっている
Tom is a boy that plays soccer well.
↑
thatもOK
主格の関係代名詞 which ( that )・・モノ (人以外)
「~する ( 物・動物・ことがら )」代表させて「モノ」と表示します。
「先行詞 (モノ)+< which (that) + 動詞 ・・ >」
先行詞がモノのときはwhichを使う。
このwhichは後に続く節 ( 主語、動詞を含む文 ) の中で主語の働きをするので「主格の関係代名詞which」と呼ばれる。
直後の動詞のとる形は先行詞に合わせるようにしてください。
whichをthatに代えて使っても大丈夫です。
まず、次の2文を見てください。
That is a train. It goes to Tokyo.
あれは電車です。 それは東京へ行きます。
↓
上の2文を接続詞andを使ってつないでみます。
That is a train and it goes to Tokyo.
先行詞 [接]+代名詞
↓
↓[接]+代名詞を関係代名詞で表すと
↓
That is a train which goes to Tokyo.
あれは東京へ行く電車です。
↑
関係代名詞でつながりました!
( it は消えました。)
——————–
主格
That is a train <which goes to Tokyo>.
↑_____| 関係代名詞節が形容詞節になっている
That is a train that goes to Tokyo.
↑
thatもOK
目的格 の関係代名詞
【 事前確認 】
目的格を理解しよう。
1.まず「目的語」の理解
I have a dog.
私は犬を飼っています。
動詞haveは「~を持っている」という意味ですが、「~を・・」の「~」部分にくる語を動詞の目的語といいます。文法上は[O]と表します。
I have a dog.
S V O
2.動詞の目的語が代名詞場合には、その目的格を使います。
I like him.
私は彼が好きです。
主格-所有格-目的格-所有代名詞
he – his – him – his
目的格の関係代名詞 that ( whom )・・人
「~主語がdoする(人)」
「先行詞(人)+< that (whom) +主語 + 動詞 +(✖目的語)・・ >」
関係代名詞 that は 後に続く節 ( 主語、動詞を含む文 ) の中で目的語の働きをするときがある。これが「目的格格の関係代名詞」である。
先行詞が人のときはthatを使う。(whomについては欄内最下部参照)
後続の節の目的語が抜けて → 前に持って来られで → 関係代名詞になった、
と考えるとわかりやすい。
《 主格の関係代名詞 との形の違い 》
■ 主格の関係代名詞 → 関係代名詞自身が主語なので → 見た目の主語がない
■目的格の関係代名詞 → 目的語が抜けて関係代名詞になっているので → 主語と動詞がそろっている
whom を that に代えて使っても大丈夫です。
(ただし、これは高校の内容なので、中学の方は今はthatで覚えておけばよい。)
まず、次の2文を見てください。
This is the boy. I met him in the park.
こちらは少年です。 私は公園で彼に会いました。
↓
上の2文を接続詞andを使ってつないでみます。
This is the boy and I met him in the park.
先行詞 [接] 代名詞
↓
↓[接]+代名詞(him) を 関係代名詞 で表すと
↓
This is the boy that I met in the park.
こちらは私が公園で会った少年です。
↑
関係代名詞でつながりました!
( 目的語のhim は消えました。)
——————–
↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
This is the boy <that I met ( him) in the park>.
↑_____| 関係代名詞節が形容詞節になっている
目的格の関係代名詞 which ( that )・・モノ (人以外)
先行詞がモノの場合に使う関係代名詞は which 又は that です。
あとは人の場合と同じです。
「~主語がdoする(モノ)」
「先行詞(人)+< which (that) +主語 + 動詞 +(✖目的語)・・ >」
特徴は 上記「目的格の関係代名詞(人)」と同様ですので、読み替えて理解してください。
This is the book. I read it yesterday.
これは本です。 私はそれを昨日読みました。
↓
上の2文を接続詞andを使ってつないでみます。
This is the book and I read it yesterday.
先行詞 [接] 代名詞
↓
↓[接]+代名詞(it) を 関係代名詞 で表すと
↓
This is the book which I read yesterday.
これは私が昨日読んだ本です。
↑
関係代名詞でつながりました!
( readの目的語it は消えました。)
——————–
↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
This is the book <which I read ( it) yesterday>.
↑_____| 関係代名詞節が形容詞節になっている
This is the book that I read yesterday.
S V C S’ V’
↑
thatもOK
省略 = 接触節
目的格の関係代名詞は省略することができます。
理由 : 無くてもわかるから
👉 先行詞と関係代名詞は同じ人・もの(こと)をさしています。
具体的でな方である「先行詞」が残って、あとSVが続けば
意味を取り違えることはないからです。
(主格の関係代名詞は省略しちゃあダメ)
This is the boy <that I met in the park>.
This is the boy <I met in the park>.
———-
This is the book <which I read yesterday>.
This is the book <I read yesterday>.
応用 : 主節 の主語に関係代名詞を適用する
関係代名詞は主節の主語にももちろん適用することができます。
この章ではその1例に触れてみましょう。
Many things come from overseas. We see them every day.
多くのものは海外から来ています。 私たちはそれらを毎日目にします。
↓
上の2文を接続詞andを使ってつないでみます。
Many things come from overseas and We see them every day.
先行詞 [接] 代名詞
↓
↓[接]+代名詞(them) を 関係代名詞 で表すと
↓
Many things which we see every day come from overseas.
私たちが毎日目にする多くのものは海外から来ています。
↑
関係代名詞でつながりました!
( seeの目的語them は消えました。)
——————–
↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
Many things <which we see ( them) every day>come from overseas.
↑_____| 関係代名詞節が 形容詞節になっている
Many things <that we see every day> come from overseas.
S S’ V’ 他V O
↑
thatもOK
Many things () <we see every day> come from overseas.
S S’ V’ 他V O
↑
目的格の関係代名詞の省略もOK
まとめ
今回は中学で学習する関係代名詞についてみてきました。
関係代名詞を使うと、2つの文に組み込まれている共通内容の名詞を使って1つの文にすることができます。
文と文をつなぐのは接続詞の担当ですが、この働きと先行詞と同じ意味を持った代名詞をまとめて面倒をみてしまうというのが関係代名詞です。
先行詞 + 接続詞+代名詞 → 先行詞 + 関係代名詞
冒頭の表のように
主格の関係代名詞、目的格の関係代名詞に分かれ、先行詞がそれぞれ人の場合とモノである場合で使われる関係代名詞は決まっていますので、よく頭に入れておきましょう。
特徴
主格の関係代名詞;関係代名詞節の形は?
→ 関係代名詞自体が主語を担当するので、見た目の主語がありません。
→また、関係代名詞節に使われる動詞の形は先行詞によって決まります。
目的格の関係代名詞;関係代名詞節の形は?
→先行詞が人の場合はthatで覚えておいてください。(高校ではwhomが登場します。)
→ 関係代名詞節に本来あった目的語が先行詞と同じなので、目的語から抜けて関係代名詞へと変身します。したがって主格の関係代名詞と違って、関係代名詞の後ろは主語+動詞はそのまま残ります。(いじられているのは目的語のみなので。)
→省略可。接触節と同じ形となります。
応用として、主語にももちろん関係代名詞は適用することができます。
この場合、関係代名詞節は主節の主語と動詞の間に挟まれる形になります。例文を何度も音読して形に慣れましょう。
重要文法ですので、繰り返し学習し、マスターしてしまいましょう!