「タフ構文」の2パターン
入門編とその2で「タフ構文」の概要を説明し、2パターンのうちto不定詞の「意味上の目的語」が主語に廻るまでを見てきました。
そして、今回は [to +自動詞] 以下にくる「前置詞の目的語 = 意味上の目的語」が主語に廻る例を見ていきます。
前置詞の目的語が主語に廻るケース
まず、問題を解いてみよう。
適語を選びなさい。
This river is dangerous to ( ) in July.
① swim it ② swim in ③ being swum ④ swimming
答え
正解 ② swim in
This river is dangerous to ( swim in ) in July.
この川は7月に泳ぐには危険だ。
解説
形式主語It is dangerous ・・. の文に戻してみよう。
⇓
It is dangerous to swim in the river 〔 in July 〕.
注意
上の文でswimは「泳ぐ」という自動詞であり、「in the river」は 泳ぐ場所を表している にすぎない。そして「inは前知詞」で「the riverは前知詞inの目的語」という関係になっている。
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☆
「the river」を「タフ構文」とし主語に廻すと
⇓
The river is dangerous to swim in / in July.
注意
・主語へ移動する語句は「the river」のみですので「in」はもとの位置に置いたままにしましょう。
・「in」が2語続くので一瞬変な感じがしたと思いますが、こんな文もあるのです。
受動態への書き換えとの比較
次の文を受動態に書き換えなさい。
Everyone laughed at me.
答え・解説
I was laughed at ( by everyone ).
私は (みんなに) 笑われた。
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問題文再掲
Everyone laughed <at me>.
S 自V <[前]+[名]>
↑
*[名詞]は前置詞から見ると「目的語」
*前置詞の目的語を主語へ移動させ、上記答えのように「be動詞+p.p.」の形にしてやれば出来上がりです。
*at はそのままの位置に置いておきましょう!
*everyoneは一般的な意味なので、省略してもかまいません。
まとめ
本稿では「タフ構文」でto 不定詞以下にくる「前置詞の目的語」が主語に廻った例を研究しました。
<バックナンバー>
■ to 不定詞の「意味上の目的語」が主語に廻るケースは前稿で説明しています。
まとめ として以下の問に答えられますか?
答えられれば「タフ構文」はマスターです!
■It is 形容詞 ( for 人 ) to V (O) / It is 形容詞 ( for 人 ) to V 〔[前]+[名]〕
この2パターンからどうすることが「タフ構文」でしたか?
■タフ構文に使える形容詞はどんなものがありましたか?
■It主語には使うが、タフ構文には使えない形容詞は3つありますが覚えていますか?
■日本語に引きずられないように注意すべきことって何でしたか?